デザイン・ブランディング

2010. 01. 31

ポパイ特別編集 佐藤可士和 デザインぺディア

昨日、打ち合わせの後にスタバでコーヒーしながら「ポパイ特別編集 佐藤可士和 デザインぺディア」を読んだんだけど、個人的に非常にオススメです。デザインとは何かを考える上で非常に重要な視点をいくつも提示してあります。

デフレの時代はアートディレクション的視点がないと、そこに飲み込まれてしまうし、うまく表現し伝えられる人が勝ちます。

では、気になった、共感した言葉をいくつか挙げておきます。

・造形的に美しいからといって、本物のデザインであるとは限らない。

・僕が思うデザインというのは、「ビジョンを設計する」ことです。

・シズルが上手に表現されているモノやビジュアルこそが、本物のデザインであるといえますね。

・電子レンジの広告を〈コム デ ギャルソン〉みたいに作って三振したりもしてたけど、本質を深く考えてからアウトプットするっていうやり方を見つけてからは、ハズさなくなったんです。

・「最適化」とは僕にとってデザインすること。

・変わらない本質がないと長続きしないし、人気も出ない。その本質を可視化するのが僕の仕事。

・僕がやることというのは、こういう表に出てきていないユニクロらしさを、デザインの力で引き出し、ブワーッと最大化すること。

・フォントをはじめとするデザインを通じて、ボケてしまっていた"ユニクロらしさ"を、ビシーッとピントを合わせてはっきりさせ、ユニクロの本質をピカピカに磨き上げ直すわけです。

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2009. 12. 30

デザインするな

「デザインするな」という本を読んだので、その中から「ホントにその通りだな!」と思った言葉を取り上げてみます。

まずは、ドラフトの宮田識さんの言葉。
長いので、若干省略してつなげてます。

デザインとは頭の中に思い描いたものを複写することです。例えばケーキを撮影しなければならないとします。プロのカメラマンならみんなきれいに撮れます。しかし技術があるからといって、おいしくは撮れない。「このケーキ、すごくおいしそうだ」と思った気持ちまでそのまま写すのは難しい。

つまり、デザインは思い描いたビジュアルと気持ち、感覚をそのまま描き出すということです。
この気持ち、感覚、を描き出せるデザイナーって本当に少ないと思います。

それからドラフトのOBの柿本原政広さんの言葉。
これは素晴らしい。デザイナーにはぜひわかってほしい言葉です。

僕がドラフトで教わったことは、デザインはアイデアやコンセプトといったものを考えるより前に、信念や思想について考えなければならないということです


僕らウェブデザイン、インターネットマーケティングにかかわる人間は、志のある企業、人、そこで生み出される商品・サービスを一人でも多くの人へその信念・思想・思いを形にし伝えることで、社会を豊かにする役割を担っていると思っています。

それが僕らの存在意義であり、決して僕ら自身がお金による生活の豊かさを享受するために仕事をしているわけではないということです。そして当然信念・思想・思いを伝えられないような仕事はしちゃいけない、とも思っています。

というわけで来年も一年突き進みます!

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2009. 11. 18

金澤翔子さんの書

たまたまテレビつけてたらやっていたダウン症の書家金澤翔子さんの作品に驚き、感動した。

こういう作品を見ると「あー、オレ生きててよかった!」という感情がこみ上げてくる。
本当に得した気分になる。

やっぱり書は素晴らしい!


天使の正体―ダウン症の書家・金澤翔子の物語
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2009. 10. 04

企業に求められている「伝える力」

今、企業には「伝える力」が間違いなく求められている。
企業において伝達することのウエイトは年々高まっていて、伝達力が企業の力の差を生み出す大きな原因となっていると感じる。

日々多くの情報が生成され増え続けるこの世の中で、社会に対して自社の情報や哲学を明確に伝達し理解してもらうのは容易ではない。

はっきりいって90%以上の広告は心に届いていないし、残念ながら目にも入っていない、というのが実際だろう。

しかし、この「伝える力」を手に入れなければ企業はブランドを築けず、日々を擦り切れるような精神状態で戦い続ける必要があるし、その結果として長い戦を続けることは不可能だ。

「企業力とデザイン」はアスクル、虎屋などの企業がどのようにデザインと向かい合い、企業力を高めているのか、具体的な取り組みやアートディレクター、クリエイティブディレクターなどの視点が盛り込まれて描かれている、オススメの一冊。

マストリードですよ。はい。

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2009. 09. 14

デザインを知る世界の名著100

デザインを知る世界の名著100が届いた。
たまらん!これで5,500円は安すぎる!
こういう書籍があるから情報はネットだけじゃダメなんだなぁ。

デザインを知る世界の名著100

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2009. 07. 23

最近読んだ本/Swiss Style Graphic Design

最近、読んだものを。

まずは、Helvetica: Homage to a Typeface。
欧文タイプフェイスのヘルベチカを使ったデザインや街に溢れるヘルベチカによる看板、サインなどを集めた本。ヘルベチカが大好きな僕はこの本でごはん3杯はいけそうな感じ。

Helvetica: Homage to a Typeface
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starデザインの引き出しにもグッド!
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starこれは、買い!

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そして昨日、購入したのが、ロゴラウンジ〈5〉。
このシリーズは実に実用的でロゴデザインをやる人やグラフィックデザイナーなども買って損なしだと思う。

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そういえば、先日たまたま見つけたサイトにswiss style graphic designについて書いてあって、ちょっと前に書いたブルーノートのジャケットデザインもこの辺りから来たものなんだな、ということがわかった。

僕のツボはタイポグラフィーとグリッドレイアウトなんだなー。
あらためてこういう気づきは新鮮!

Lessons From Swiss Style Graphic Design


次買うのはポールランドですかね。やっぱり。

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2009. 03. 19

デザインとは何か。

世の中にはデザインされたものが溢れている。
ただ、「デザイン」というものが何なのかを定義づけして理解している人は少ない。
これは一般の人たちに限ったことではなく、グラフィックデザインやwebデザインへのハードルが低くなった今、デザイナーと名乗る人たちのおおよそほとんどがそうだと思う。

大辞林にはデザインとは「行おうとすることや作ろうとするものの形態について、機能や生産工程などを考えて構想すること。意匠。設計。図案。」と書かれている。

しかし、これでは本来デザインが何をもたらし、どうしてこれだけ世の中にデザインされたものが溢れ受け入れられ、人間がデザインし続けるのか、を説明できていない。

そこで「デザインとは何か。」ということについてここで考えてみたい。

特にSEO一辺倒になってしまったwebデザインについては、そろそろ見直すべきときが来たと思うので、SEOを叫び続けるwebデザイナーにとっては参考になると思う。


まず、他の人がどのようにデザインを定義しているのかをいくつか探してみたい。

三重県ユニバーサルデザインのまちづくりには非常に簡潔に分かりやすくユニバーサルデザインの定義が書かれている。

特に、ロナルド・メイス氏によるユニバーサルデザインの7つの原則はデザインを定義する上でもヒント、参考になる。

●ユニバーサルデザインの7つの原則
1. 誰でも使えて手にいれることが出来る(公平性)
2. 柔軟に使用できる(自由度)
3. 使い方が簡単にわかる(単純性)
4. 使う人に必要な情報が簡単に伝わる(わかりやすさ)
5. 間違えても重大な結果にならない(安全性)
6. 少ない力で効率的に、楽に使える(省体力)
7. 使うときに適当な広さがある(スペースの確保)

これらの原則の下で、年齢や障がいの有無などにかかわらず、最初からできるだけ多くの人が利用可能であるようにデザインすることがユニバーサルデザインの目的だといえる。つまり「利便性」や「安全性」を1人でも多くの人たちに広げるためのデザインである。


ウェブデザインとは何か(ITPLUS)の中には以下のような記述がある。

多くの要素をあれもこれもと詰め込むことが、必ずしも良いとは言い切れない。必要最小限の要素に絞り込み、よりシンプルに見せることで、ユーザーを悩ませることなく導くことができる。

つまり、ユーザー視点から見た場合は「利便性の向上」、「ストレスの軽減」だといえる。


iPhone 3Gを考える:iPhoneが提案するデザインとは(builder by ZDNet Japan)には、以下の部分が長谷川恭久氏によって非常に明快に書かれている。

最近の携帯電話には様々な機能が実装されており、使う人によって重点を置く部分こそ違うが、根本的なことを言えばコミュニケーションデバイスだ。(中略)

日本の携帯電話は今度発売されるiPhone 3Gよりも、機能の数が多く、機能ひとつひとつを比べてみても、遥かに優れたスペックを備えている。

もちろん、機能を軽視しているわけでもなければ、機能が少ないほうが良いというわけではない。重要になってくるのは、その実装されている機能はコミュニケーションデバイスとして必要なものなのか、そしてコミュニケーションをする上で邪魔にならない工夫が施されているのか、なのだ。

つまり、コミュニケーションデバイスをデザインする際には、コミュニケーションに重点を置いて機能、デザインを考えるべきである、ということだ。携帯電話にユーザーが求めているのはコミュニケーションを円滑にしてくれることであり、「他者とのつながり、関係を良好に保ちたいという欲求」が携帯電話を持たせているのだから、ということだ。

The Guts of a New Machine(The New York Times)にはアップルのスティーブ・ジョブズのデザインに対する考え方が書かれている。

it's about Apple's great sense of design. But what does that really mean? ''Most people make the mistake of thinking design is what it looks like,'' says Steve Jobs, Apple's C.E.O. ''People think it's this veneer -- that the designers are handed this box and told, 'Make it look good!' That's not what we think design is. It's not just what it looks like and feels like. Design is how it works.''

簡単に要約すると…

「多くの人たちがデザインとは見た目であると勘違いしている。デザイナーたちはiPodを手にとって、『カッコいいね!』っていうけど、そういうのは僕らが考えている『デザインとは何か』を表していない。デザインとは、単純に見た目や感じではなくて、どのように機能するかだ。」

この行は長谷川恭久氏も前述した記事で取り上げている。そこでworkを「動作する」と訳しているが、僕は「機能する」と訳したほうがしっくりくるような気がする。

単なる動きを越えた部分、つまり生活のなかでiPodがどのように機能し、何をもたらすのか、iPhoneがどのように機能し、何をもたらすのか、ということを考えれば「動作」より「機能」のほうがニュアンスは近いと感じる。

話が飛んだが、スティーブジョブズが考えるデザインとは、「どのように機能し、ユーザーに何をもたらすのか(あえて加えるならば、何を軽減するのか)」ということだろう。


これらの記事からもデザインというものが何なのかということが見えてくる。

人間は日々欲望、欲求を持って生きている。

それは「水を飲みたい」といった「生理的欲求」から、「健康でいたい」といった「安全欲求」、また、「承認欲求」、「自己実現欲求」など色々存在する。また、「苦痛・ストレスを取り除きたい。」、「快楽を得たい。」という欲求がある。

僕らが生活するうえでこういった欲望、欲求に突き動かされて行動するわけだが、その行動を起こすまで、そして起こしている際に必ず何かしらの「苦痛・ストレス」が壁として起こってくる。
その壁を取り除いていくことがデザインの一つの側面なのだ。

例えば、携帯電話を例に取り上げると人間の欲望・欲求の「人との良好なつながりを得たい。」というところが出発点だ。そこから、「友人関係を深めることで人生を楽しみたい。」という欲求や、「早く仕事を処理することで売上をもっと上げたい。」というビジネスに対する欲求などいろいろな欲求が派生してくる。

携帯電話を前者のような欲求の下で利用するのであれば、メールの絵文字機能を強化したり、ワンボタンでSNSへ移れるような機能が考えられる。後者の場合は、PDFやOffice関連書類を閲覧できたりといった機能だ。

iPhoneならばアプリケーションをダウンロードすることでその人の生活と欲求にあった携帯電話が出来上がる。それがiPhoneの強みであり、スティーブジョブズの言うデザインなのだろう。


加えて、もう一つのデザインの側面は、「承認欲求」、「ステイタスに対する欲求」、「愛と所属の欲求」を満たしてやることだ。

例えば、「ヴィトンのバッグがほしい。」というのは「自分の価値は友人よりも下ではない。」という「自己承認欲求」や当然周囲からの「承認欲求」、そして男女間のつながり、愛、所属、性、アイデンティティなどを含めた「愛と所属の欲求」が引き起こすものであり、最終的にヴィトンのモノグラムを含めたデザインがその欲求を満たすツールとして機能しているのである。

つまり、一言にまとめると…

デザインとは、人の欲求を満たすためにどう機能するかを設計し形にするものである。

だから、webデザイナーがウェブサイトをデザインする際に、SEO対策がユーザーにとっての最終的な欲求を満たすのであれば、大切になる。しかし、販売するものや広告するものがステイタスに対する欲求を満たすものの場合、SEO対策にだけ力を入れてもまったくもって意味がない。SEO対策に力を入れたために高価な商品がチープに見え、本来満たすべきステイタスの欲求を満たせないことがあることは覚えておかなければならない。

ユーザーの欲求を知り、良く考えてデザインすることが大切なのだ。

posted by keiju | 09:34 comments(0)trackback(0)